看護師さんのもとへ警察から連絡があったのは、ニュースの知らせがあった次の日だった。もちろんその内容は元旦那に関することだった、看護師さんは色々と聞かれるのだろうと思い心を落ち着けようと必死だった。すると警察は「いくつかお伺いしたいことがありますので、そちらにお伺いしますね。少しお話を聞くだけなのですが、職場の方に伺ってもいいですか?」と言った、職場に来られては困ると思ったが仕事を抜けるわけにもいかなかった。「今日は・・ちょっと出ないといけないので。夜に私がそちらに伺うというのではダメでしょうか?」と聞いてみた、警察は「いいですよ、お待ちしてます。すぐに終わりますので、ご心配なく。」と優しい言い方だったが看護師さんは最悪の状況だった。看護師さんはまた仕事に集中しようと深呼吸した、頭の中で色々なことがグルグルと渦を巻いていた。昨日の晩家に帰ったときに父親から「あれは事故じゃなくて、放火だったらしいぞ。放火の容疑で事情を聞くらしいけど、本人も火傷で重傷らしいから回復を待つって。」と聞いたこと、つまり一緒に住んでいたあのアパートに元旦那が火を放ったということ。一体どうしてそんなことを、集中しようとしてもなかなかそのことが頭を離れなかった。さあ
看護師向けの転職エージェントでもみようかな。
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